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09.15
Sat

今回は、依存症のお話です。
依存症というのは、日常の生活で悪影響を及ぼす状況になっていても、
やめることが出来ず、自分の力では解消できない状態です。


多くの方がご存じのように、
アルコール、煙草、スマホ、ギャンブル、ゲーム、買い物、
恋愛、セックス、仕事、薬物、占い、宗教、スピリチュアル…
軽度から重度に至るまで、多種多様に数えきれないほどあります。


やはり依存症の一番の問題は、
自分も体を壊したり、家族を犠牲にしたり、加害者や被害者となったり、借金を負ったりと、
自分でも自分を責め、止めたいと思っているのに止められないということでしょう。


軽度なら、誰しも体験があるはずなので、想像できると思うのですが、
依存症は、自分で満たせないものを「埋める」行為です。
それは、アルコールにしろ、薬物にしろ、スマホやゲームにしろ、
対象が何であれ、私たちの内側で起こっていることは、同じなのです。


思い当たる方は、
「それ(対象)に思わず手を伸ばす」その瞬間、
「それ(対象)」が自分から無くなる、
「それ(対象)」をすることが出来ない状況、
などを想定し、体に起こってくる“感覚”にとどまってみて下さい。

そこには、自分で持て余してしまう、“感情”や“思い”が秘められています。


RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)は、
ネガティブな感情を、消すことでも、無くすことでもなく、
ただそれを自分に受け入れるだけで、パワフルな癒しを起こす、セラピーツールです。


メカニズムを知り、練習すれば、
どなたでも、自分で自分を癒すことが出来るようになります。



このブログでは、RFTで出来ることを小説風にご紹介しています。

創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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フサ乃は、相変わらず、占い無しでは過ごせなかった。
文庫サイズの占いの本にカバーをかけていつも持ち歩いていた。


いつからか、もう何年前だったか、
その本がたまたま当たったと思えたことがあってから
手放せなくなってしまった。


仕事以外は、

外出するのも、
誰かと会うのも、
何かを買うのも、

自分の吉日、吉方位を見るのが癖になっている。



そんなある日、うっかり手帳をバッグに入れ忘れて、仕事に出てしまった。

-- うわぁぁぁ、しまったーーー!!

駅に着いて、ふと気づいたとたん、体が緊張で固くなる。
でも、遅刻してしまうから、家まで取りに戻る時間はない。
通勤の電車の中でもそわそわし落ち着かない。


-- どうしよう。
  今日は買い物に行かなくちゃならないのに、
  どの方角へ行けば良いのか分からない!!
  ラッキーアイテムじゃないものを買っちゃったらどうすればいい??


不安は恐怖となって、フサ乃の体を駆け巡る。
今にも叫び出したい気持ちに襲われる。

その時、フサ乃は思い出した。
RFTがあることを…

-- そうだ、RFTしよう!!


通勤電車の中、他の人に分からないように
こっそりと、鎖骨の下のポイントを軽くタッピングしながら、体に意識を向ける。


-- 占いの本が手元に無くて怖い、って思っていい…

そんな言葉を繰り返すと、少し落ち着いてきた。

落ち着いてくると、自分の感情と自分との間に隙間が出来る。
それは…


私=不安・怖さ(感情に振り回されている状態)

  ↓

私=不安を感じていた私(感情に振り回されていた自分に気づいている状態)



…という感じになって、客観的に自分を見られる心境だ。

そうなると、その隙間には余裕が生まれ、新しい思考が入ってくる。


-- なんでそこまで私は占いの本に支配されているんだろうか…??


その日は一日、不安や恐さもありながら、
フサ乃は、自分を見つめて過ごしてみた。


占いの本が無いと何が困って、
何が怖くて、自分の中に何が起こっているのかを
見つめ始めたのだ。



仕事は上司からの指示で行うため、それほど占いは必要ないのだが
買い物になると、不安と怖さが増してきた。

その日は、出勤用のバッグが擦れて、端が破れてきたのに気づいたので、
新しいものを買う必要があった。


新しいものだから、占いの本を見て、
ラッキーカラー、ショップの場所や買う時間を決めるのが、
ここ数年の習わしになっていた。

最初は面白半分で読み始めた占いが
いつの間にか、それ無しではいられなくなった。



フサ乃は、ショッピングモールへ行くと、
バッグを扱う店を色々と見て回った。


-- 何を買えばいいの??


お店も商品もたくさんあり過ぎて分からない。

占いは、こんなとき、フサ乃にひとまずの目標を決めてくれていた。
まるで、「これを買えばいいんだよ」、と言ってくれるように。


フサ乃は、その日、結局、たまたま入ったショップの店員さんに相談し、
いくつか紹介された中から、自分でバッグを選んで買ってきた。


フサ乃はワクワクしている自分に気づいた。
これまで縛られていたモノから解放された自由…


自宅へ帰ると、
フサ乃は、自分の部屋の机の上に置かれたままの、占いの本を見た。


-- もしも、これが私の中から無くなったら…


そんな想定をしてみた。

-- 占いの本がどこにもない。
  手を伸ばしても手に入らない。

  そんな状況だったらどうなっちゃうんだろう?


そのとき、フサ乃の足元が崩れて、真っ暗闇が広がり、
まるで自分が宙に浮いているような恐怖を感じた。

立ったままだったフサ乃は、思わず、椅子の背に摑まった。


-- これだ…、これが私を占いの本にしがみつかせていたんだ…
  
  どんな思いや感情が、私を支配していたのか、
  本当は、どんな声が隠されているのか、知りたい…
  RFTしたい!



フサ乃は、椅子に座ると、目を閉じてタッピングを始めた。

この真っ暗闇の恐怖に受容の声をかけていると、

小さな子供の頃に
大きな雷が轟いたある晩のことが思い出されてきた。

それは、2-3歳ぐらいだろうか、
雷が怖くて、独りで部屋の隅でうずくまっていた。


誰も探しに来てくれない、
誰も助けに来てくれない、
誰も守ってくれる人はいない、
誰も自分を思い出しもしない、
そんな絶望と恐怖…


「この世に生まれてきたことに、何の価値があった?」
どこにもすがれるものがない、無価値感…


小さな自分の声も感情も、そのまま受容していく。

-- ああ、そうだった…そんな思いを抱いていた…

その小さな声の、なんと愛しいこと。
そんな思いをもって、生きてきた、この人生。
頑張ってきた、この日々…。


受容が起こす気持ちの変化は、
ただ感情を変容させるだけでなく、
フサ乃に深い自己愛を目覚めさせる。


雷を恐れてうずくまっていた、小さな自分から
独りで耐える強さを、
本来自分が持っていた勇気を、
そこに見出していた。


そして閉じていた目を開けたとき、
フサ乃は、これまでに感じたことのない、静かな活力を内側に感じた。

-- もう、大丈夫。
  占いがなくても、たとえ失敗したと思っても、

  私は私の人生の責任をとりたい。
  自分で決める勇気が私にはあるから…。


そんな思いが湧いてきた。


翌朝、出勤前に机の上に置いたままの占いの本に視線を落としたが、
フサ乃は、それを手に取ることなく、家を出た。


-- もう、完全に手放してもいいんじゃないかな…
  来週の資源回収に出しちゃおうかな…


清々しい気持ちの中で、そんな自分の声を聞いていた。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、9/30に更新予定です。



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