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08.30
Thu

恐怖症というのは、ある特定のものに対して、非常な恐れを感じる症状を言いますが、
その対象は、多岐に渡ります。


虫恐怖、犬・猫・鳥などの動物恐怖、刃物恐怖、先端恐怖、高所恐怖、飛行機恐怖、失敗恐怖、
対人恐怖、異性恐怖、孤独恐怖、暗闇恐怖、閉所恐怖、広場恐怖、雷恐怖、音恐怖…
などなど並べ挙げたら、枚挙にいとまがありません。


そのほとんどは、過去のトラウマが影響していると言えますが、
過去の恐怖体験が、そのまま対象に関連しているものもあれば、
関連しているとは言い難いケースもあります。

例えば、ハト(鳩)恐怖症だったある女性は、
幼稚園のとき先生から酷い仕打ちを受けたトラウマがあったことが原因でした。
では、なぜハトに結びついたかといえば、
幼稚園のときの(彼女のいた)クラスの名前が、「ハト(鳩)組」だったからです。

鳩組の先生へのトラウマが、ハト(鳩)恐怖に結びついていたという、本当の体験談です。



今回のお話は、一般的に見られる小さなトラウマが関連していたケースです。

RFTというセラピーツールを使った変化の過程を小説風にご紹介しています。


創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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フサ乃が、最も苦手なのは、虫だ。

どの虫も嫌いで苦手だ。

壁を這っているのを見るだけで、飛ぶごとく離れるし、
例え死骸であっても、近くに寄ることも出来ない。


そんなフサ乃だが、人生には酷なことが起こりうる。


なんと、ある日、いつの間にかフサ乃の部屋に入りこんでいた「一匹のセミ」が、
そのまま死んでしまっていたのだ。


フサ乃の部屋の中で!!!
フサ乃の、部屋の真ん中で!!


部屋に入ったフサ乃は、
叫び声をあげんばかりだった。


セミは、床の上に裏返って動く気配もない。


-- 死骸?? 死んだふり?? …

フサ乃の心臓はバクバクと音を立て、
その音につられて体が大きく振動しているようだ。


フサ乃は、最大限離れて、1.5メートルほどの距離をとってじっと見つめた。
というより、フサ乃の部屋のスペースではそれ以上、離れることが出来ないのだ。


移動するときは、部屋の四隅を通るしかない。
洋服ダンスや本棚を背中で這うように、横歩きした。


「助けて」
そんな声を上げられると良いのだが、

フサ乃の両親も姉も、
「こんなことで大騒ぎするな」と、
きっとフサ乃を責めるだろう。

家の中に居ても、フサ乃は孤立無援状態だった。


わずか10センチにも満たない小さな虫の前で、
フサ乃はまったく無力で、もっと小さな存在になってしまったようだった。


-- ああ、どうしようううう????
  死んでるふりして、本当は生きてて、
  いきなり襲いかかる気か~~~???


泣きたくなるような気持ちで
セミを見ながら、フサ乃はしばらく縮こまっていた。


そして、ハッとした。

フサ乃の体は、さっきから同じ状態のまま硬直している。

-- あれ、このポーズ…??


フサ乃は思い出した。
RFT基礎コースで、「体は記憶の格納庫」と教えてもらったことを。


-- そうだ、こんなときこそRFT!!
  今すぐRFTしよう!!
 
  ※RFT(アール・エフ・ティ)とは“Resistant Freedom Therapy®”の略で、
   ネガティブな感情や思いへの内なる抵抗を受容することで、
   大きな変容を起こすセラピーテクニックです。



フサ乃は、そのまま立ったまま、自分の取っている姿勢に意識を向けた。
RFT基礎コースで学んだやり方だ。


しばらくその姿勢に留まっていると、
思い出されてきたのは、小さな子供の頃、
親戚の家の台所で、
ふいに、Gが現れたことだった。

「あっ!!」

と思う間もなく、Gは突然、羽をばたつかせ、
フサ乃の方に飛んできた!!


「っぎゃーーーーー」

声なき声がフサ乃の中で固まった。
その後、どうなったのか覚えていない。


-- 嫌だ、あれ、思い出したくない…

思わず、顔をしかめる。


そんな状態だったが、
RFTは、過去の出来事を思い出すことなく、ワークを進めることが可能だ。


まずは、そのときの自分が抱いていたであろう “感情” だけを取り出して、
RFTを進めることにした。


「恐怖」
と思っていたが、実際は
「無力感」
だった。

-- え、恐怖じゃないの…?!
フサ乃は少し驚きながら、“無力感”に向き合った。


無力感の声を聞いてみた。
「誰も私に気づかない…」


-- ああ、そうだ、誰も私に気づかない
  私はどこに居ても、こんな恐ろしい目に遭う瞬間でも、
  誰にも気づいてもらえない…
  気づいてもらえる価値もない…
  そのことが私の苦しみの根っこだった

  気づいてもらえる価値のない私は、
  どんな状況でも一人ぽっちで耐えるしかない…


しかし、フサ乃はその無力感の中に、
「一人で耐える強さ、潔さ」を見出した。

すると、その無力感は、まるで神秘な青い光を放つように輝き出した。


-- なんというパラドックス…!!
  

そこから、過去の自分を見つめることが出来るようになり、
さらに、別の感情や思いに、RFTを進めた。


すると、もうGに襲い掛かられる恐れよりも、
対抗できる知恵があるような、根拠のない強さを感じる。

過去のフサ乃は、もう負けてなんてない。
青く輝く光が、小さなフサ乃を守ってくれるような気さえする。


自分よりも大きく見えたGが、小さく消えて行く。
過去のフサ乃が力を取り戻したところで、
ゆっくりと深呼吸を重ねるとRFTを終わりにした。



目を開けると、部屋の真ん中に、セミの死骸がある。

見たところで、さっきまでの怖さは感じられない。
何とも言えない大丈夫感を、フサ乃は感じていた。


ちょっとドキドキはしたが、
ティッシュペーパーを一枚掴むと

セミの死骸の上にかぶせて
そのまま手に取った。
もう体は反応しない。
やっぱり大丈夫だ。


階下へ降りて、庭に出ると、
セミを土の中に埋めた。

「自然に還って、また戻っておいで」
そんな言葉をかけたくなる。



-- 恐れを抜けた後に蘇った、内なる強さ
  それは、虫にだけじゃない。
  
  私の存在そのものが弱くて小さく思えてたから、
  相手を大きく見せてしまっただけだった。

  もう、弱くて小さい自分は卒業しよう。
  もっともっと取り戻したい
  私の中の、本当の私を…
  RFTと共に…

  
空を見上げると、シュークリームのような真っ白い雲が浮かんでいる。
その中に明るい光が輝いていた。


続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。



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次回は、9/15に更新予定です。



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        レジスタントフリーダム・セラピー・ジャパン











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